外側から見てみたい

地球に生まれて暮らして早幾年

下手でもいいから情熱を聴かせてくれ

そんなこと言ってももう仕方ないけど、浅くて味の薄い雑音が多い。

数か月前のことだが、昼時の喫茶店で私より少々年嵩の男性陣が、昔はテレビのスピーカーにラジカセ当てて音楽番組録音したよねーって話で盛り上がっていた。話に加わりたいほど盛り上がっていた。笑
好きな曲ばっかり集めて曲順決めてダビングしてお気に入り曲集のカセットテープ作ったり、更にはそのテープを友人と交換して聴き合ったりして、懐かしい。
そういう誰のためでもなく自分のための楽しみを何時間も夢中でやってた。

今は自分もサブスクリプションで音楽を聴くことがほとんどになってしまった。
聴きたいと思った曲をいつでもすぐに聴けるアプリケーションはとても便利で有難い。
CDを買うのは好きなミュージシャンの新譜くらいだろうか。

目的もなくふらりとCDショップに入っておススメされているCDを視聴機で聴いて新しい音楽を見つけるの好きだったな。
お店として推してるやつだけじゃなくて、店員さんの超独断と偏見の激推しコーナーにもお世話になった。
おかげでいったいどこの誰なのかさっぱりわからないし今も音楽を続けているのか調べようもない人たちの音源をけっこうたくさん持っていて、中にはお気に入りの音楽もあるのでいまだに聴くことがある。
どこの誰が作った曲なのかまったくわからないのに。
どこのどなたか存じませんがあなたが20年くらい前に作った音楽、今も聴いている人間がこの世にはいます。ありがとうございます。

もっぱらSpotifyを利用しているので主にSpotifyの話だが、月額今の数倍にしてもらっても構わないのでアルゴリズムによる薄くて安直なおススメをしないでほしい。
なんなら音楽好き社員のレコメンドとかなら見たいかもしれない。

私は本気で情報疲れを起こしているようだ。そしてもうそれをどうやったら回避できるのかも見失っている。
薄いたくさんの情報はほとんどが不要なのに、それらを量産するシステムを頑張ってい作っている人がいるのだと考えると、なんという虚無。
なぜインターネットの海からは人の作った情熱的なコンテンツは絶滅してしまったのだろうか。
そもそも“無料”が無理ですよね。無料=価値が低いと思われても仕方がないっていうことみんな忘れている気がする。怖い。
私はこのインターネットの
腐海とどう付き合っていけばいいのかがさっぱりわからない。